tokamixのブログ

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筋肉のハナシ~横紋筋と平滑筋について~

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どうも、変態エセトレーニー&ど底辺不定期ブロガーのTOKAMIXです。

 

前々回から引き続いて、「筋肉のハナシ」をテーマに記事をまとめていますが、今回は「平滑筋」と「横紋筋」という言葉について解説していきます。

 

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前回の記事では、「筋線維」という円柱状の細胞が束になることで、「筋線維束」というものを形成し、更に複数の「筋線維束」が集まることで「筋肉(骨格筋」が形成されるということを解説していきました。

 

そして、今回解説する内容はというと、筋肉を構成する細胞である「筋線維」は二つの種類に分けられるということです。

 

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前回の記事で解説した「骨格筋」の「筋線維」を顕微鏡で見ると、表面に「シマ模様」が観察されます。

 

ここではその「シマ模様」のことを「横紋(おうもん)」と呼びます。

 

そして、この「シマ模様(横紋)」は心臓を動かす「心筋」の「筋線維」にも観察されます。

 

スライドの図のように、「シマ模様(横紋)」が見られる「筋線維」から構成される筋肉のことを「横紋筋」と呼びます。

 

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一方、「内臓」を動かす筋肉の「筋線維」には、上記で解説した「シマ模様(横紋)」は観察されません。

 

スライドの図のように、「シマ模様(横紋)」がない「筋線維」から構成される筋肉のことを「平滑筋」と呼びます。

 

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ですので、スライドに提示されている3つの筋肉の内、「骨格筋」と「心筋」が「横紋筋」、「内臓筋」が「平滑筋」として分類することが出来ます。

 

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機能的な違いとしては、「横紋筋」には「力強く素早く収縮する」という特性があり、「平滑筋」には「ゆっくりリズミカルに収縮する」という特性があります。

 

「骨格筋」は「ヒトの身体活動」の動力源となるものであり、パワフルかつスピーディーに体を動かすためには、それだけ「骨格筋」の動きにも「力強さ」や「素早さ」が求められます。

 

また、「心筋」は「心臓のポンプ機能」の動力源となるものであり、血液を体の隅々に送り出すためには、強い力で「心臓のポンプ」が収縮しなければならず、それだけ「心筋」には強い収縮力が求められます。

 

ですので、「骨格筋」や「心筋」がその機能を十分に発揮するためには、「力強く素早く収縮する」特性を持つ「横紋筋」で構成されることが適していると言えるでしょう。

 

そして、「内臓筋」は口から入った食物を「食堂」⇒「胃」⇒「小腸」⇒「大腸」の順に移動させるために、「蠕動(ぜんどう)運動」という運動を起こします。

 

「蠕動運動」とは、うねりが波のように伝わっていく運動のことであり、筋肉の「ゆっくりでリズミカルな収縮」によって成り立ちます。

 

こうした「内臓筋」の運動は、「平滑筋」の収縮によってもたらされているのですね。