「mTOR」を活性化させる「カルシウムイオン」とは?
エセトレーニーのTOKAMIXです。
前回の記事では、「細胞増殖の指令(シグナル)」を受けた「mTOR:エムトール」が「細胞増殖の実行スイッチ」を入れることで細胞の増殖が起こるということをまとめました。
「細胞増殖の指令(シグナル)」となるものには、筋肉を収縮させる時に放出される「カルシウムイオン」がまず一つ挙げられます。
筋肉は「筋原線維」と呼ばれる束が集まって出来ており、更にその「筋原線維」は「アクチン」と「ミオシン」という2種類のたんぱく質が重なって出来ています。
互い違いに重なった「アクチン」と「ミオシン」がスライドすることで筋肉は収縮するのですが、この収縮をコントロールするスイッチとして「トロポニン」というたんぱく質が存在します。
そして、脳から筋肉を収縮させる命令が神経を伝わると、「筋原線維」を取り囲む「筋小胞体」から「カルシウムイオン」という物質が放出され、「トロポニン」に結合するとスイッチが入り筋肉が収縮するという仕組みになります。
この筋肉の収縮のきっかけを作る「カルシウムイオン」が「mTOR:エムトール」を活性化させる因子になるんですね。
難しい話ですが続きます。