「mTOR」を活性させる「インスリン成長因子」とは?
エセトレーニーのTOKAMIXです。
以前の記事では、筋肉を収縮するよう脳からの指令が伝達された時に、筋小胞体から「カルシウムイオン」が放出され、これが「mTOR:エムトール」(哺乳類ラパマイシン標的タンパク質)を活性化させるということをまとめました。
過去の記事では、「mTOR」が「筋タンパク質合成」を促進する特殊なタンパク質であると記載しましたが、この「mTOR」を活性化させる因子が「カルシウムイオン」以外にもあるようです。
筋肉を力強く収縮させると、「カルシウムイオン」だけでなく他の物質も分泌されます。
その分泌される物質に「インスリン様成長因子」(IGF-1)というものがあります。
「インスリン様成長因子」(IGF-1)は「成長ホルモン」の作用で「肝臓」から分泌されますが、トレーニングで筋肉を収縮させると筋肉自身からも分泌されます。
そして、それが「mTOR」を活性化させて筋肥大の促進に一役買うということになります。
ちなみに、「インスリン」という名が付くのは「インスリン」と構造が似ているからであり、全く同じものではありません。(あくまで「インスリン様」です)